この十数年の美容医療でもっとも多くの方が受けている治療『ボトックス治療』。統計では全世界で1年間に約460万人の方が、ボトックス治療を体験しており、安全性が高く効果が安定していて、手軽に受けることができるため、とりわけ人気が高い治療です。今回は、このさまざまな治療に幅広く応用されているボトックス治療のメリット・デメリットについてお話しします。

ボトックス治療の主な効果
・眉間、おでこ(額)、目尻の表情じわの改善
・エラの筋肉を縮小し小顔効果
・ワキや手、足の裏の多汗症の改善
・肩こりの改善
などがあります。
ボトックスのメリット

◎元に戻せる
効果は個人差がありますが、およそ5カ月間続き、次第に元に戻ります。効果が長期間続かないというのはデメリットに感じる方もいらっしゃいますが、効果が気にいらなかったとしても元の状態に戻ります。メスを使用する美容整形は修正が難しいケースも多く、トラブルになることも多いため、元に戻るということはメリットと考えられます。
◎注射のみでお悩みを改善できる
ボトックスはメスを使用せず、注射を打つだけの施術です。手術跡や傷が残ったりするリスクはほとんどありません。顔や体に手を加えることに抵抗がある方でも、比較的、気軽に受けられます。施術の痛みについても、使用する針は直径0.2〜0.3mm程度と極細のため、一般的な注射と比べて痛みが少ない傾向にあります。
短期間で効果が得やすい:
ボトックス注射は治療から数日で効果を感じられます。個人差はありますが、美容施術の中では比較的早く、大きな効果を得やすい施術と言えます。
◎ダウンタイムが極めて短い
ボトックス注射のダウンタイムはほとんどありません。治療は10分程度で終了し、治療後すぐにメイクをして帰ることができ、普段と変わらない生活を続けられます。
メスを使用する手術など他の美容医療と比べて、肉体的・時間的な負担が少なく、忙しい方でも気軽に受けられるのが魅力です。
ボトックスのデメリット

◎内出血・腫れ
ボトックス注射後に、腫れや痛み、内出血などの副作用が起こる場合があります。一時的な症状で1週間程度で落ち着きます。
◎頭痛・吐き気・倦怠感
ボトックスにより筋肉の働きが抑制されると、筋肉が緩んだ箇所と通常の働きをする箇所が生まれ、それぞれの筋肉に動きの違いがあるため疲労が蓄積し、頭痛や吐き気、倦怠感が生じる可能性があります。数日で症状は治まりますが、長引く場合は医師に相談が必要です。
◎たるみ
筋肉が萎縮すると、伸びていた皮膚が余ってしまい、たるみが生じる場合があります。ボトックスの効果がなくなると筋肉が戻るため、自然にたるみも解消されます。
◎アレルギー
注射針などの金属やボトックスの成分によって、アレルギー反応を起こす場合があります。腫れや赤み、かゆみなどの症状が現れ、1週間程度で治まります。過去に何らかの薬品でアレルギー反応を起こした経験がある方は、事前にご相談ください。
◎不自然な表情
過剰な量を注入したり、不適切な部位に施術を行ったりすることで、顔の表情が硬くなったり、不自然な表情になったりする場合があります。症状は一時的ですが、効果が切れるまでは表情が動かしにくい可能性があります。
主なボトックス製剤

■アラガン社のボトックス
アメリカのアラガン社が開発した先発医薬品
• FDA(米国食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)、日本の厚生労働省から認可済み
• 効果の持続期間が安定し、安全性が高い
• 医師向けの公式トレーニング制度(VST)で技術力を担保
【アラガン社以外のボツリヌストキシン製剤】
• 韓国製:「ニューノロックス」「コアトックス」など
• ドイツ製:「ゼオミン」
• イギリス製:「ディスポート」
それぞれアラガン社のボトックスと成分は類似しているが、 価格がアラガン社のボトックスより安価で、日本では 未承認(韓国やヨーロッパの認可あり)。効果の持続期間にばらつきがあるのが特徴です。アラガン社のボトックスや他の薬剤は効果や持続期間といった面で大きな違いはなく、どの薬剤を選んでも基本的には同様の効果を得る事ができます。
大きな差としては、ボツリヌストキシン製剤が複数ある中で、アラガン社のボトックスだけは日本の厚生労働省の承認を得ているという点ことです。
日本の厚生労働省は薬剤の安全性などを厳しく審査されることでも有名で、その承認が得られているという点から、特に日本人にとっては高い安全性が確保されている事がはっきりしているといえます。ただし、他の製剤では安全性がないということではなく、その他の製剤も韓国やヨーロッパの認可を受けており十分な効果や安全性が担保されているため、十分に安全な薬剤だという事ができます。
集客のお手伝いはお任せください
ボトックス治療は、注射・注入による簡単な治療で手術を行わないため、短時間で終了する施術です。
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