その広告は違法かも?厚生労働省「医療広告ガイドライン」の最新改定ポイントと違反事例を徹底解説

美容医療業界において、WebサイトやSNSを活用した集客は欠かせないものとなっています。しかし、年々厳格化される「医療広告ガイドライン」を正しく理解できているでしょうか?

「他院もやっているから大丈夫」「個人の感想なら問題ない」という安易な判断は、行政指導や罰則、さらにはクリニックの社会的信用の失墜を招くリスクがあります。本記事では、2026年現在、特に注意すべきガイドラインの改訂ポイントと、見落としがちな違反事例を専門的な視点から解説します。

1.知っておくべきガイドライン改訂の主要ポイント

近年、特に注視されているのは「SNS投稿の広告扱い」と「限定解除の要件」の厳格化です。

① SNS・インフルエンサー投稿の透明化

以前は「個人の感想」としてグレーゾーンだった投稿も、クリニックが費用を支払っている場合や、ハッシュタグ等の指定がある場合は明確に「広告」とみなされます。ステルスマーケティング(ステマ)規制の強化に伴い、広告であることの明示(#PR等)がない投稿は、即座に是正対象となります。

② 「限定解除」の再確認と徹底

医療広告では、本来「術前・術後の写真(ビフォーアフター)」などは掲載禁止ですが、以下の4つの要件を満たすことで「限定解除(掲載可能)」となります。

  1. 医療に関する適切な選択に資する情報であること
  2. 連絡先(電話番号・メール等)を明示すること
  3. 自由診療の場合、通常必要とされる費用を明示すること
  4. 自由診療の場合、主なリスク・副作用を明示すること

特に「3」と「4」について、フォントが小さすぎたり、別ページに飛ばしたりする構成は「不適切」と判断されるケースが増えています。

.【実例解説】よくある違反と改善策

実際に指導対象となりやすい、具体的なNG事例を見てみましょう。

事例A:虚偽・誇大表現

  • NG表現:「地域ナンバーワンの症例数」「最高峰の技術」「リバウンド率0%」
  • 理由: 客観的な根拠(第三者機関による調査等)がない比較優良広告や、絶対的な効果を保証する表現は禁止されています。
  • 改善案:「当院における〇〇施術の年間症例数:500件(2025年実績)」など、事実に基づいた数値を記載する。

事例B:ビフォーアフター写真の不備

改善案: 写真のすぐ近く(同一視界内)に、費用と主な副作用(腫れ、内出血、感染症リスク等)を記載する。

NG事例: 写真のみを大きく掲載し、費用やリスクの説明がページ下部に小さくまとまっている。

理由: 読者が「利点(効果)」と「リスク(費用・副作用)」を同時に確認できない構成は認められません。

3. 経営者が今すぐ取り組むべきコンプライアンス対策

広告違反は、競合他社からの通報や、厚労省から委託されたパトロール事業者(ネットパトロール)によって発覚します。トラブルを未然に防ぐためには、以下の体制構築が不可欠です。

外部専門家の活用: 制作会社やコンサルタントに、法規チェックの工程を組み込む。

定期的なサイト診断: 法改正に合わせて、過去のブログ記事やSNS投稿も含めて見直す。

スタッフ教育の徹底: カウンセラーやSNS担当者が、誤って「最強」「絶対」といった言葉を使わないようガイドラインを共有する。

医療広告ガイドラインの遵守は、単なる規制対応ではなく、「患者様に対する誠実さの証明」でもあります。正しい情報を適切に伝えることが、結果として良質な患者層の獲得と、クリニックの長期的なブランド構築に繋がります。

自院のサイトやSNSが最新の基準に適合しているか不安な方は、一度専門家によるチェックを受けることをお勧めします。

東通インテグレートでは、美容クリニックに特化したマーケティング支援の一環として、「広告コンプライアンス診断」を実施しております。

「この表現は大丈夫?」「現在のLPに法的なリスクがないか確認したい」といった経営者様・院長様の疑問に、専門コンサルタントがお答えします。まずはお気軽にご相談ください。

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