新規に開院する美容クリニックや、既存の美容クリニックなどで、IT機器の導入が進んでいます。一口にIT機器といってもその役割や種類はさまざまですが、実際にはどんなIT機器が人気を集めているのでしょうか。
今回は、東通インテグレートの納品・導入実績を踏まえた人気のIT機器トップ3をご紹介したいと思います。いずれも人気が高いだけあって、クリニックの業務改善、効率化に役立つ順位であるとお考えいただいても良いと思います。
■1位 電話設備
電話設備といっても単なる電話ではなく、ここでは「CTIシステム」のことを指していると言って良いでしょう。CTIシステムとは電話交換機と顧客情報のデータベースが連動しているシステムのことで、患者さんから電話が入った時に着信番号からデータベースを検索し、電子カルテ情報がパソコンの画面上に表示される仕組みになっています。これまでの治療や施術、対応の履歴が一目瞭然なので、電話に出る前に相手のことを十分理解したうえで対応することができます。
電話対応の品質向上や業務の効率化だけでなく、録音機能も備わっているため、後になってから「言った・言わない」という水掛け論になってしまうリスクも軽減できます。
CTIシステムを導入・稼働させるにはクリニック内にサーバーを設置する必要があったのですが、近年ではサービス事業者のもとにあるサーバー上にデータを保管するクラウド型が主流になっているため、導入や維持のコストが以前より軽くなっています。
■2位 ネットワークカメラ
ネットワークカメラとは、いわゆる防犯カメラの役割を持つ設置型のカメラのことです。防犯カメラの中でもインターネットに接続できるタイプのことを、ネットワークカメラといいます。
美容クリニックには多くの人が出入りするため、トラブル防止や何かあった際の記録用としてもネットワークカメラが役立ちます。普段は診察室にいることが多い先生が待合室や施術を行っている他の部屋などの状態をいながらにしてチェックできる他、複数のクリニックを運営されている先生にとっては他院の状況がリアルタイムで一目瞭然になるのも大きなメリットです。
さらに、防犯カメラとしてネットワークカメラを活躍するのはクリニックの診察時間内だけではありません。夜間や休日などクリニックに誰もいない時に何者かが侵入した際にはそれを検知することができ、録画やアラートを発するなどの機能を備えているタイプもあります。
防犯用やサービス品質の向上、スタッフの教育・研修用などとても用途が広いため、今後もクリニックの必須アイテムとなっていくことでしょう。
■3位 インカム
美容クリニックに限らず、最近では多くの医療機関でスタッフがインカムをつけて業務をしている風景を見ることが多くなりました。このインカムがあれば院内のどこにいても先生やスタッフ間での連絡がリアルタイムで可能になるため、院長をスタッフが探し回るといったことがなくなります。
特に美容クリニックは患者さんのプライバシー確保の観点からあまり人の姿が見えないように工夫されていることが多く、このことがスタッフ間のコミュニケーションを難しくさせる側面があります。そんな問題を解決してくれるのがインカムで、インカムがあればスタッフ間のコミュニケーションも促進され、患者さんへの対応レベル向上も期待できます。
複数ある診察室を往来する院長をスタッフが探すことなく、「院長先生、〇番の診察室へお願いします」と連絡するだけですぐに対応ができるため、業務の効率も大幅に向上するでしょう。
■1位から3位のIT機器は今や「三種の神器」
CTIシステムとネットワークカメラ、そしてインカム。いずれも過去の医療機関には見られなかったものばかりで、ITの進化によってもたらされた文明の利器です。すでに導入している美容クリニックの方々にお聞きすると、もはやこうした機器がない現場は考えられないというお話ばかりなので、特に美容クリニックでの有用性の高さを実感します。この3つが上位3位までにランクインしていることも全く不思議なことではなく、「三種の神器」とも呼べるものです。
なお、気になる4位以降のIT機器についても、当メディアで後日発表していきたいと思いますので、ご期待ください。
ここでご紹介した1位から3位までのIT機器について、東通インテグレートには豊富な導入実績がございます。貴院でも導入をお考えということであれば、お気軽にお問い合わせください。それぞれのクリニック様に最適なIT機器の選定と導入をフルサポートさせていただきます。