日本赤十字社石巻赤十字病院 様
1926(大正15)年に創立された日本赤十字社石巻赤十字病院様。
「世界一強く、そして優しい病院」というビジョンを掲げ、宮城県北東部の高度・急性期医療を一手に担うほか、災害拠点病院にも指定されている地域の中核的な医療機関です。
2006(平成18)年に石巻市蛇田地区に移転新築されたのを機に、20年近くにわたり院内の電話設備の施工および保守メンテナンスを東通(東通インテグレート株式会社)が担当させていただいております。東通の対応や実際の活用方法、使い勝手などについて、今村様、阿部様のご両名にお聞きしました。
日本赤十字社石巻赤十字病院
総務課 兼 人事課 課長 今村 正敏氏
管財課 施設管理係長 阿部 拓氏
当院では現在、東通さんを通して、多機能電話機約170台、一般電話機約430台、PHS約1200台を導入しております。PHSは病院スタッフ間の内線通話端末、およびナースコールの受信端末として活用しているほか、生体情報モニターとも連動しており、患者さんの血中酸素飽和度や心電図などの異常を知らせる役割も担っています。このほか手術中の患者さんのご家族用にカード型PHSも10台ほど導入。「手術が終わりました」といった液晶表示と共にお呼び出しが可能です。また、手術センター専用の電話交換機を設置して、手術センター内での一斉放送を可能とし、スタッフを速やかに呼び出しできるようにしています。万が一、手術中に病院側の電話交換機が故障しても、単独で運用できるため心強いですね。
当院は救急救命センターを有し、災害拠点病院にも指定されています。そのため、通信は生命の安全に直結するもの。そのことを痛感したのは東日本大震災時でした。発災後、地上回線が数日間不通となる中、東通さんに設置していただいた電話交換機はシステムダウンすることなく、院内での内線電話は継続して利用できました。エレベーターも止まっていたので、上下階の情報共有にも非常に助かりましたね。また、電話交換機に衛星通信回線を接続していたため、固定電話機から衛星通信を通じて外線通話もでき、患者さんの搬入や移送の連絡、救援物資の要請連絡などが行えました。災害時でも電話がつながったことで、多くの生命を守ることができたんです。
震災時の経験を教訓に、BCP(緊急時の業務継続対策)への取り組みをさらに強化しました。通信面では、2015(平成27)年に北棟を増設した後、近くを流れる北上川の洪水対策として、それまで本棟の地下に設置していた電話交換機を北棟の2階に集約・統合しました。万が一、1階が水没しても通信は確保されるため、安心感は大きいですね。この設置工事についても東通さんには大変お世話になりました。
東通さんには月次点検に来ていただいているので、これまで大規模な故障等はありません。ですがPHSは1200台近くもあるため、そのうちの1台が不具合を起こすことはたびたびあり、そのたった1台のためにサポート担当の方をお呼びだてすることはしょっちゅうです。メイン担当の方のほかにサブ担当の方も控えていて、急なお呼びだてにも素早く的確に対応していただいているおかげで、病院業務に支障が出ることがなく助かっています。
東通さんは若手社員も多く、世代交代ができている企業だなという印象。当院担当のサービスの方は現在で3人目ですが、過去の担当の方もたまに顔を出してくださいます。当院の勝手をわかっている方が社内に複数おられるというのは安心ですね。通信は医療機関において超重要インフラです。将来的には医療DXや院内スマホ化なども検討したいと思っておりますので、今後ともぜひお力添えください。
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