学校法人菅原学園 至誠館大学東京キャンパス 様
至誠館大学は、社会学・社会福祉学系大学として萩本校キャンパスと東京キャンパスを構え、現代社会における多様な課題を把握し、よりよい地域社会の実現に向けて貢献できる人材を育成しています。
2023年8月、至誠館大学の東京キャンパスを池袋から中野に移転することに伴い、校内のネットワーク設備について企画・提案・施工をお任せいただきました。新しいネットワーク環境をどのように活用されているのか、事務長の亀山悟様と助教の薬師寺徹様にお聞きしました。
学校法人菅原学園 至誠館大学東京キャンパス
事務長 亀山 悟様
助教 薬師寺 徹様
課題
導入効果
亀山氏:
1年ほど前に、池袋キャンパスの移転を決めました。東通(東通インテグレート株式会社)さんとは池袋キャンパス時代からのお付き合いです。7年前に、浅草にあったキャンパスを池袋に移転する際にご縁をいただき、学内のネットワーク構築をお願いしました。いろいろ無理を申し上げたこともあったと思いますが(笑)、東通さんは問い合わせるとすぐに担当の方が来てくださるので、とても助かりました。
薬師寺氏:
池袋キャンパスを作った当初は、賃貸ビルのさまざまな制約の中で当時としては最新の設備を整えていただいたので何も問題はありませんでした。ただ、途中から学生の出席をインターネットで取る仕組みを導入したところ、授業の最初にアクセスが集中すると出席登録ができないという事態が発生。その後、履修登録もインターネットで行うようになると、ますますネットワークのレスポンスが鈍化。このような状況のときに中野へのキャンパス移転が決まり、このタイミングで東通さんから「新キャンパスでは安定したネットワーク環境を新設しましょう」とご提案をいただきました。
亀山氏:
新キャンパスでは、10 Gbps対応の回線とルーターを採用し、1つのアクセスポイントで「事務用(先生用)」 と「学生用」の電波を分けて利用できるようにしました。池袋キャンパスの1 Gbpsから10 Gbpsへと10倍の速度を手に入れ、安全で快適なWi-Fi環境を実現しています。アクセス回線をインターネットと接続するプロバイダ等についても比較検討の上、ストレスのない十分なグレードのものを選定していただきました。
新ネットワーク構築の際に留意したのはセキュリティです。この点はUTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)を導入して強化を図りました。
薬師寺氏:
事務室の一角に、サーバールームを新設できたのも大きかったですね。池袋キャンパスでは十分なスペースが確保できず、コンピュータールームの一角に設置していたのですが、授業があるときは入れず不便でした。現在は専用の部屋が用意でき、そこから事務室やコンピュータールームに回線を引いてもらうことで対応しやすくなったと思います。
亀山氏:
山口県萩市にある萩本校キャンパスとの遠隔授業も、以前から行っていたのですが、新ネットワークでよりスムーズに行えるようになりました。授業用として別ネットワーク(ルーターを別)を構築し、教室内に設置された複数の65 型モニターを通じて授業が受けられるようになっています。
実は、東通さんにはキャンパスの内装工事の段階から関わっていただいているんですよ。2021年完成の新しい建物なのですが、教育機関用にできておらず本格的に内装工事をする必要があったため、ネットワーク配線などについて内装業者の方々とうまく連携しながら進めていただきました。東通さんはメールで相談すると、すぐに返信をくださって。とても助かりました。
移転が決まったのがわずか1年前で、2023年9月1日にはキャンパスOPENと決まっていましたから、そこから逆算して2月くらいから取り掛かり、予定通り9月1日にはすぐ使える状態にすることができました。最後の1週間、10日間くらいは毎日東通さんに来ていただいて、ずっとお会いしていましたね(笑)。
薬師寺氏:
東通さんのエンジニアは、PCの専門家である私と同じレベルでコミュニケーションが取れるので、聞きたいことは全部答えていただけて、良い提案をしてくれたので満足しています。
薬師寺氏:
新キャンパスには移転してまだひと月、コロナ禍も収束に向かい、学生がキャンパスに集まるようになるのはこれからです。初動の段階で新ネットワークに何も問題はなく、先生方からはオリエンテーションで学生が履修登録をしたときも大丈夫だったと聞きました。池袋と比べてWi-Fiに10倍のキャパシティがあるということは、単純計算で10倍の人が使っても対応できるということですから。より多くの人が使えるような環境になっていることが数字で追えたら面白いなと思います。
亀山氏:
今後はWi-Fiのフルポテンシャルを把握しながら、足りなくなれば回線のサーバールームとの連携など、何らかの対応が必要になるかもしれません。この点はすでに対応済みで、NECのサービスを利用して東通さんが継続的にトラフィックを見てくれています。池袋キャンパスの頃は、ここまではできませんでした。池袋時代のデータの蓄積をもとに、現在のWi-Fi状況をチェックし、問題がありそうだなと思えば東通さんに「ちょっと見てもらえませんか?」と連絡、エンジニアさんが対応してくれます。システム構築をして終わりというのではなく、アフターもしっかりしているので助かりますね。
薬師寺氏:
個人的にこれからやってみたいと思うのは、学内のクラウド環境づくりです。学生と教員で授業の資料等を共有するようなクラウドネットワークを作ったらどうかと。外部のサービスを使えばコストがかかりますが、学内の環境を使えば最小限のコストでできます。実際に教職員のコミュニケーションツールはもう外部のサービスではなく、学内で準備したものを使用していますし、回線が太くなったので、動画の送受信など重いデータのやりとりも行いやすくなるのではないかと思います。
亀山氏:
今回キャンパス移転を機に、思い切って学内のネットワーク環境を一新しましたが、本当に良かったと思っています。東通さんはもう長年のお付き合いで、信頼できる当学園の大切なパートナー。いつも無理難題を押し付けていて申し訳ないなと思いながら(笑)、これからのAI時代に乗り遅れないよう、ご提案をいただきたいと思っています。
Wi-Fi・ルーター関係
同時多接続でもストレスのないネットワーク環境を構築。快適かつ安全な通信品質で顧客満足度の向上と業務効率化を実現
ネットワークセキュリティ(UTM)
重要な社内情報の漏洩と外部からの不正アクセスを防ぎ、社内から外部有害サイトへのアクセスもブロック。運用の手間とコストを削減できる
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